AMC workshop Publishing & Editing
― 本というメディアを通して他者とのコミュニケーションを思考する ―
この度AMCではパブリッシャー/キュレーターの岡田翔氏を招いたワークショップを開講しました。
ワークショップ概要
Publishing&Editing ― 本というメディアを通して他者とのコミュニケーションを思考する ―
この度、パブリッシャーとしてブックレーベル「paper company」を運営する岡田翔氏を招いてワークショップを開講します。
今回のワークショップでは、書籍をデザイン・出版する前段階にあたる構成や台割といった出版に関するプリプロダクションを中心に取り組みながら、各自が持ち寄ったイメージ、テーマからコンセプトブックを制作します。 現在では、SNSによる作品の鑑賞など画像の在り方は多様化しています。そのような現状を踏まえながら、今回は、「パブリッシング」と「エディティング」 をキーワードに身近になったレーザーカラー印刷、普通用紙、簡易製本機などを用いたブック制作を行います。また、印刷や編集を通してイメージを束ねるという行為から、本というメディアを通して他者とのコミュニケーションを思考するためのワークショップです。
【人数】 10-15人
【対象】全学部・学年
【推奨】Illustrator、InDesign等の編集アプリケーションをインストールしているノートPC、タブレット等がある場合は持参を推奨する。
【スケジュール】
4/28(金) 18:30~20:00 ワークショップの目的やこれまでの出版物の紹介、簡易製本機のレクチャー
5/12(金) 18:30~20:00 各プラン発表、個別相談
5/19(金) 18:30~20:00 制作物を持ち寄って講評会
ワークショップ風景
第一回 4/28(金) ワークショップの目的やこれまでの出版物の紹介、簡易製本機のレクチャー
スライドやpaper companyの今までの出版物やスライドショーを用いて、前提のとなる問題意識、ワークショップの目的の共有を行いました。
また、AMCにある簡易製本機の使い方を確認しました。
第二回 5/12(金) 各プラン発表、個別相談
台割を持ち寄りそれを元に各プランの発表、岡田氏がフィードバックを行いました。
第三回 5/19(金) 制作物を持ち寄って講評会
前回を踏まえた成果として、アップデートを持ち寄り、岡田氏がフィードバックを行いました。
まとめとして、改めて初日に行ったワークショップの目的意識を振り返りました。
最終成果物の表面的なクォリティは問いません。
具体的に、もちろん上製本などを期待しているわけではなく、企画趣旨の伝わるサンプルページ*などを作って来て頂ければ充分です。*サンプルページ=見開き2〜3枚程度が作られたもの、全体の雰囲気や、内容のとっかかりとなるキーページが把握できるなどを目指したもの。
もし、厚みが欲しければサンプルページ以外を白紙などで嵩上げして良いです。印刷品質は、内容ややりたい事が分かれば普通紙におうちのプリンターなどで充分です。それらを製本機で製本したり、ホッチキスで止めたりクリップで止めたりなど、何かしらバインドをして下さい。
※バインドすること自体がコンセプトに合わない等の場合は適した形で勿論良いでしょう。
ワークショップによって制作された成果物
講師プロフィール
岡田 翔 ( paper company ) パブリッシャー/キュレーター
立命館大学映像学部映像学科卒業(2012)。 東京芸術大学大学院映像研究科メディア映像専攻修了(2015)。
「paper company」は、2020年より岡田翔が運営を行なうブックレーベル。
これまでに自身がキュレーションを行った展覧会の図録、作家の作品集などを出版している。主なディレクション、キュレーションに「アーカイブ映像制作ワークショップ」ディレクター(2017,長野県信濃美術館)、「ゲーム展 TEN」(2018,立命館大学ゲーム研究センター)キュレーターなど。
主な寄稿に、飯塚純『ドーナツの穴は被写体になるのか?』(2022)、『写真新世紀 vol.36』(2022)など。
主な受賞・助成に、2019年 名古屋市文化振興事業団「ファン・デ・ナゴヤ美術展2021」入賞、2022年 公益財団法人東京都歴史文化財団 アーツカウンシル東京[スタートアップ助成]、 2022年 公益財団法人小笠原敏晶記念財団 調査・研究等への助成(現代美術分野・共同研究者)など。