Handmade Electronic Music Workshopを行いました!

AMCに電子工作などができるハッキング・ブースをつくろうという機運に伴い、楽器づくりのワークショップを開催しました。(担当:AMC助手 岡千穂,川田祐太郎)

参加者

事前に参加予定者へ任意でアンケートをとりました。参加動機は「電子工作に興味がある」「作ったことのない仕組みを自分の制作に取り込んでみたい」といったものが中心でした。

参加者所属の内訳は事前アンケートでは以下の通りですが、当日飛び込みでの参加もありました。両日/1日のみ参加自由、初心者大歓迎で、気軽に参加できるように企画していたためです。

参加者所属の内訳

当日の様子

第1回目: 2023年11月9日(木) 18:00〜19:30 スピーカーWS
スピーカーユニットに電池を直接つないでみるところからスタートするワークショップです。最後は各々のVictorian Synthesizer(スピーカーユニットと9V電池、スピーカーケーブル、クリップやアルミワイヤーなどの導電性のあるオブジェクトでできた楽器)を使って全員同時に音を出し、AMCラボがけたたましい物音の数々に包まれました。


第2回目: 2023年11月16日(木) 18:00〜19:30 マイクWS
圧電素子をつかってピエゾマイク(コンタクトマイク)を作成し、これと日用品を組み合わせながら楽器をつくりました。はんだ付けをしたことがない人ばかりでの挑戦でしたが、無事にマイクが完成し、ミニギターアンプとマイクを使って様々な日用品にマイクを当て、小さな振動が増幅されて聞こえてくるプリミティブな面白さを体験しました。作成したマイクは持ち帰ってもらいました。

参考: ニコラス・コリンズ『Handmade Electronic Music』とは❓

安価な電子部品や、分解した電気製品・玩具を利用して、電子楽器を作る方法を解説する書籍です。スピーカーに電池をつなぐだけの電子楽器にはじまり、マイクの自作、ラジオや玩具のハッキング、アンプ、ディストーション、ミキサーの製作などを通じて、音を出すために必要なエレクトロニクスの基礎について学びます。それぞれの作例はシンプルなものから複雑なものへと展開し、著者の豊富なワークショップ経験が活かされたわかりやすい記述と合わせて、電子工作がはじめての人でもすぐに楽しめるものとなっています。

https://www.oreilly.co.jp/books/9784873115955/


📕 第3版(英書)はAMCの本棚に入っています
https://www.kinokuniya.co.jp/f/dsg-02-9780367210106

🖊 ものをつくらないものづくり #1 — 『Handmade Electronic Music』から再考する「手作り」のルーツ
by 久保田晃弘(多摩美術大学情報デザイン学科 教授)
https://makezine.jp/blog/2020/08/make_without_making_01.html

🖊 日本のハッキング・DIY 音楽史
by 足立智美(音楽家 *ヴォイスパフォーマー/自作楽器奏者/作曲家)
http://www.handmadeelectronicmusic.com/texts/japanesehackingjapanese.pdf