AMC開設科目「コードとデザイン」 課題展示2023 “For the Personal Personal Computers”
AMC開設科目「コードとデザイン」 課題展示2023
“For the Personal Personal Computers”
展示期間:7/18(火) – 7/20(木) 14:00-18:00
場所:東京藝術大学 (音楽学部側 生協の隣)
Arts & Science LAB.エントランスギャラリー
担当教員:松浦知也
担当助手:沼倉真理
前期 金曜4・5限
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本展示は芸術情報センター(AMC)開設科目「コードとデザイン」の授業内課題で制作されたものと、最終課題として制作されたものの展示です。
2023年度の「コードとデザイン」では到達目標と最終課題のテーマを「自分にとっての“パーソナルコンピューター”が作れるようになること」としました。
スマートフォンやVRヘッドセットなども含め、広義のコンピューターを全く介すことなしに制作することが不可能になっている現代で、一方で私たちはコンピューターの中身をほとんど知ることなく利用しています。
誰もが特別な知識なしにコンピューターを扱えるパーソナルコンピューターとはその実、誰かが培った知識を、自分は知らないままで使えるようにする、名前に反して人と人を技術を挟んで遠巻きに接続する社会的装置でもあります。
それでは一体、コンピューターは誰が誰のためを思ってデザインしているのでしょうか?
この授業では、前半は実際にコンピューターがどのように動いているかを理解するためのWSを、後半はプログラミングにより電子デバイスを制御できる環境のArduinoを利用して、物理世界とコンピューターの境界面:インターフェースを作る方法を学びました。
最終課題では、各々の関心に沿って授業内で得た知識を反映したデバイスを制作しました。これらのデバイスは万人にとって便利でもなく、汎用性もなく、完成された作品でもなく、自分の作品を作るための道具だったり、あるいはもっと日常生活に使うものだったり、そもそも何の目的もないものかもしれません。
ここではそれらを、たいへん個人的な目的のために構築された計算機、「パーソナル・パーソナルコンピューター」と呼んでみることにします。