【メディア特論: アート+】質疑応答への回答(#12 鈴木陽一)
[:ja]2017年6月29日 #12 アート+聴空間
質疑応答への回答(鈴木陽一)
質疑応答への回答(鈴木陽一)
・聴覚優位の視聴覚現象
今回は紹介できませんでしたが,音誘導性視覚運動(SIVM, sound
induced visual motion)という現象も発見しています.
http://journals.plos.org/plosone/article?id=10.1371/journal.pone.0008188
http://journals.plos.org/plosone/article?id=10.1371/journal.pone.0017499
・円形,楕円形のホール
あります.ただ,焦点があるので,音響的は問題がおきやすい形です.
楕円には焦点が二つありますが,そのうちのひとつに音源を置くと音がも
う一つの焦点に集まり,問題になります.(これを上手に使うと,ささやき
の回廊のような空間ができたりしますが) 意匠優先で,アーキテクトが強
く主張すると,そのような形も選択肢になりますが,音響設計にはより細
心の注意が必要になります.
ホールの設計については↓のような本(高いですが)が参考になるかも.
・音の高さ知覚
シェパードが,らせん形だと思ったのは,おそらく論理的帰結なのだと
思います.私は,先生には鍵盤がらせんに見えたりしたのではないか思っ
てもいます.
・体験
今年のシーテック(除く最終日)に,252chのマイクロフォンアレイを実
時間動作させ,3次元バイノーラル音響を体験していただくデモをURCFの
ブースで開催します.
32ch音響は,今月下旬の東北大学オープンキャンパスで,工学部電気情
報物理工学科の展示でデモする予定です.
ご参考まで.
以上
2017.07.06掲載
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