AMC 3D CLASS 01 “3D Printed Jewelry”ワークショップを開講

光造形3Dプリンタを活用し、オリジナルの指輪を制作

“ジャストフィット”なオリジナルの指輪をつくるワークショップ講座

AMCに新しく導入された光造形方式の3Dプリンタを活用して指輪をつくるワークショップ。Grasshopperという3Dモデリング支援ツールをレクチャーし、それを活用したコンピュテーショナルな指輪デザインを実践しました。はじめての方でも安心してご参加いただけるようなプログラムを目指し、初級者編・中級者編とクラスを分けて開講しました。

初級者編11月10日&17日、中級者編11月24日&12月1日の二つのコースに分けて実施し、計14名の幅広い学科・専攻の方にご参加いただきました。

受講生の作品

①Modeling | 形をつくる

ノードベースのプログラミングツールである「Grasshopper」を用いて、有機的な形状の指輪をデザイン。受講生は、各パラメータをいじることで自分の指にピッタリ合うようなサイズに調整したり、ひねり具合や指輪の太さを変化させ個性豊かなオリジナルの指輪を設計しました。

Grasshopperによるモデリング

②3D Printing | 形を出力する

UV硬化レジンを固めていくことで造形する3Dプリンタの方式を光造形方式(SLA)といいます。透明なものや繊細なものをプリントすることができるのが特徴で、今回のワークショップでは光造形方式を用いて指輪の細やかな造形を行いました。指輪の直径が3mm以下の細さのものは折れてしまったため、耐久性を考慮した設計が必要でした。

③Finishing | 仕上げ加工

3Dプリンタから造形物を取り出すと、「サポート材」という造形補助パーツがくっついています。サポート材をニッパーで取り除き、表面のバリをやすりで削り滑らかにしたのちに、塗装処理をして完成となります。

④Fitting | 完成

最後は指にはめてみて完成です。今回は簡易的にスプレー塗装やニス塗りなどで後処理加工しましたが、ロストワックスでこのレジンの指輪を金属素材に置き換えるところまでできれば本物の製品のような仕上がりにすることができます。今後そのようなワークショップもしていけたらいいなと思います。

◆3D CLASSについて

AMC 3D CLASSは主に3Dプリンティング技術にまつわるトピックやワークショップ情報をシェアするコミュニティです。Googleクラスルームを開講していますので興味のある方は入室してみてくださいね。

AMC 3D CLASS クラスルーム↓(藝大アカウントが必要です)
https://classroom.google.com/c/NDI0MDA3NDUzMzI1?cjc=rhoq6nn